伝統耐震診断と会津例会
会津地方にて、伝統耐震診断を行ってまいりました。
建物は常に地震発生時以外に置いても微細な振動を受けて建物自体も振動を起こしています。正確には交通機関や各種機械などから人為的に受ける振動や、風や波浪などの自然現象に基づき地盤が小さな振動をしているのです。
伝統耐震診断はこの微細な地盤の振動と、それに起因する建物の振動を同時に計測しその振動データを解析処理する事で建物の振動特性値を求め地震の際に建物がどう地震応答での振動をするかを推測し、耐震補強に役立てる方法です。
実際の計測は地震計を建物近くの地盤面と、建物中央部の2階床面に水平直角方向に建物の短辺方向、長辺方向に設置して数分間振動を測定、これを3回繰り返しデータを収集して解析を行います。
伝統耐震診断は、
古民家等の伝統工法の耐震性能を診断します。
この耐震診断は伝統的な建物並びに伝統的建物に現在の建築基準法に定められている在来工法の建物を増築した混構造の建物の耐震性能を診断し、最適な耐震改修計画を提案します。
耐震診断業務の後は、左下り観音を見学させていただきました。
立派な木造の建物が少し山を入ったところに残っております。
なかなかお目にかかれないですよね。
夕方は、会津での古民家再生協会の移動例会に参加。
本日の古民家インスペクションの話題。そしてこれからの我々の協会のあり方など、多くの事を話し合いました。